ホスラブの削除と発信者情報開示の解決事例【投稿者は彼氏の元カノだった?!】

2019年08月30日更新

今回の相談者は大阪で一人暮らしの20代の女性。ホスラブにあることないこと書き込まれた上に,プチ整形前後の写真までアップされてしまった。

そこで,当事務所の弁護士が発信者情報開示請求を行っている最中に,ひょんなことから投稿者が判明し無事に写真が消され相手方と示談できたという事案。

事案の概要

ホスラブというのは夜のお店専門の掲示板であり,そこには日々大量に真偽のほどが定かではないコメントが数多く書き込まれる。

大体の書き込みが,特定のお店のサービスに対するレビューだったり,キャストのサービス内容や噂話だ。

そこにある日突然相談者の個人情報と写真がアップされてしまった。
相談者は夜の業界では働いていないため「なぜ」と思ったが,どうやら相談者の彼氏が大阪のミナミで働くホストであり,ホスラブ内で専用スレッドが立つほどの人気ホストだったらしい。

人気ホストであるが故に太客もいれば嫉妬にとりつかれてしまったお客さんもいる。
今回相談者の情報をホスラブに書き込んでしまったのはどうやら後者のようだった。

ホスラブに書き込まれた内容としては,相談者が人気ホストの彼女であること,相談者のプチ整形前後の写真スッピンの写真などだ。

それらの写真は極めてプライベートな内容であり,第三者がそう容易くは入手できないような写真ばかり。
このことから,ホスラブに投稿した人物は身内もしくは相談者や彼氏に近しい人間に違いないと相談者は感じたらしいが,いかんせん投稿者を特定する方法が分からない。

そこで,ホスラブの削除・開示に多くの実績を持ち,ネットの誹謗中傷問題に強い当事務所に相談にきてくれた。(メールの無料相談はこちらから)

弁護士との無料相談

当事務所は東京だけでなく大阪にもオフィスを構えており,即日対応できる弁護士が数多く在籍している。

相談者が大阪在住ということで,当事務所のオフィスがある本町まで足を運んでくれた。
予め電話で予約を入れてもらえれば当日に面談することも可能だ。

面談時間にも限りがあるため,相談者から概要を聞いた弁護士は,相談者が究極的に望むことをヒアリングしていく。

他の事案でもそうだが,ネットの誹謗中傷で多くの相談者が望むものは「投稿を削除したい」「投稿者を特定したい」「慰謝料を請求したい」などなど。
それに加えて,目の前にいる相談者が一番望んでいることを掘り下げて聞いていくのも弁護士として大事なスキルとなる。

相談者の要望

相談者の要望をまとめると

①ホスラブの投稿を削除して開示したい
②慰謝料含めた損害賠償を請求したい

この2点に尽きるということだった。警察に刑事告訴したいとかそういったことは望んでいないらしい。
今回は相談者の顔が判別できるほどのプライベートな写真も投稿されてしまっているし,専門用語でいうところの「権利侵害性」は強い。そのため開示まで認められる可能性もあるだろう。
今回のような比較的簡単な事案であっても,相談者の人生にとっては一大事であることはいわずもがなであるから,弁護士は慎重にアドバイスを行う。

弁護士のアドバイス

「権利侵害性」が強いため開示までなされる可能性は十分ある
②開示にかかる弁護士費用の一部を含めて慰謝料を請求できる見込みがある

ということを相談者にアドバイスした。

相談者としても,近しい人間がホスラブに投稿した可能性が高いということで,当事務所に依頼するのとは同時並行で犯人探しを行っていくということのようだ。
その場で契約書にサインをしてもらい,事件の処理を進めていくことになった。

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発信者情報開示請求の手続き【任意】

まずは,ホスラブの運営会社に対して任意での発信者情報開示請求を行っていく。
いきなり裁判手続きでホスラブの運営会社を相手にして訴訟提起をするのもナシではないが,任意請求よりも弁護士費用が高くなってしまう。
そういった事情もあり,依頼者の意向でホスラブに任意請求をすることになっていた。
そうすることで,裁判にかかる弁護士費用の半額ほどで事件の処理にとりかかることが可能となる。
もし,任意請求では開示されずにホスラブに対して裁判,ということになれば改めて費用をいただくことになるのも説明済みだ。

弁護士が1週間ほどで書面を作成し,ホスラブの運営会社に送付した。

手続きの流れとしては,その書面を受け取ったホスラブが独自に「権利侵害性」を調査して,開示に同意するか不同意かの判断をする。
晴れて「権利侵害性」が認められ同意するとの回答を得ることができれば,IPアドレスが開示される。そのIPアドレスを基に今度はプロバイダ各社への任意請求をしていくというのがお決まりの流れだ。
ホスラブからの回答期限としては大体2週間以内にされる予定だった。

しかし,その回答を待たぬ内に依頼者から「投稿者を特定した」との情報を得る。

ホスラブに投稿していたのはホストの彼氏の元カノだった?!

発覚した経緯はこうだ。

そもそもの一般常識として,20代女性のスッピン画像など家族すら持っていないだろう。もしお父さんが娘のスッピン写真を持っていようものなら一生口も聞いてもらえない。そんな大事な写真を持っているのは彼氏以外ほぼいないのではと考えられる。

依頼者もそのように考えたのか,彼氏を問いただしたところどうやら元カノが怪しいとのことだった。
そこで,彼氏が元カノにLINEをして探りを入れたらしい。そこで元カノが思わせぶりな返信をしてきたようで,すぐに彼氏は元カノに電話した。

その電話で,元カノが自らホスラブに書き込んで写真までアップしたことを自白した。もちろん彼氏はその電話を録音していた。
(ちなみに,プライベートな電話や会話を録音すること自体は合法だ。警察ならまだしも一私人が録音すること自体は正当な理由さえあれば逮捕されるようなことはない。)

そういった事情もあり,すでにホスラブからIPアドレスの開示は得ていたものの,その後の手続きは行わずに相手方との任意交渉に切り替えて進めていくことになった。

双方が納得する形での合意がまとまる

任意交渉のお決まりとして内容証明を相手方に送付する,という手段がある。「ホスラブに投稿した行為は民法709条の不法行為に該当するほか・・・1週間以内に回答がない場合は法的措置を・・・。」というような内容だ。

法律に詳しくない方であれば,相手が自白した録音さえあれば上記のような内容証明をそのまま送付することもあるだろう。
しかし,弁護士は書面一つでも慎重に動かざるを得ないため,自白の他に,

・ホスラブに投稿された写真が依頼者とホストの彼氏以外所有していなかったこと
・元カノは彼氏のスマホのパスワードを知っていたこと
・最近元カノが彼氏の自宅に出入りしていたこと(浮気とは限らない)

そういった状況から,元カノがホスト彼氏のスマホ内にある相談者のプライベートな画像を無断で保存し,ホスラブに投稿したと考えることができる。

以上のことから元カノの自白に信憑性があると判断して,相手方に内容証明を送った。

その後,元カノから「ホスラブでの投稿を全て消すかわりに示談をして欲しい」という旨の返答がきた。

依頼者としても,損害賠償を請求したいとは言ったもののホスラブから投稿さえ消えてくれればそれで諦めると考えていたようで,相手方が投稿を全て削除する代わりに,こちらからは何も請求しないという条項を加えた合意書を締結した。
(ホスラブの投稿削除に関して,投稿者側から消すのは極めて難しいため,書き込まれた側=依頼者からの請求という体でホスラブに削除依頼をして無事に消すことができた。もちろんその際の弁護士費用は相手方に請求している。)

依頼者も,ホスラブから自分の個人情報が消えたことで憂鬱だった毎日からも開放された。
こうして依頼者は平穏な日常を取り戻した。

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