爆サイの書き込みを自分で削除・開示するやり方

2019年08月20日更新

みなさん爆サイをご存知ですよね。爆サイを知らずにこの弁護士コラムを見てもらえるというのもそれはそれで有り難いことですが笑

このページでは,爆サイに書き込まれてしまったコメントや写真をどのようにして削除・開示すればいいのか,その方法を弁護士目線で解説していきます。

そもそも爆サイってどんなサイト?

爆サイとは,いってみれば極めて狭いコミュニティーをスレッドにして不特定多数といろんなやり取りができるサイトです。5chよりも人が少ないですが,国内掲示板の中でも有数のアクセス数と投稿数を誇ります(累計総投稿数:5億以上,2018年8月時点)

爆サイは各地域毎に掲示板が分かれており,例えば「bakusai.com(関東版)」では,TVの実況中継からその地域にある風俗店の個別スレッドまでなんでもあります。特に会社や学校の裏掲示板のようなところだと,関係者などが匿名で他人の悪口を平気で書いていますよね。。。

よく相談があるのは風俗店絡みで「キャストの写真をアップされてしまったので消して欲しいor投稿者を開示して欲しい」というお願い。
こんなところにも爆サイの特徴が現れていて,爆サイってほんとに風俗絡みのスレッドが消されづらい!!
これは一つの運営方針だとは思うのですが,昨今のエロに関して厳しいご時世でエロに寛容な爆サイというサイトがうまく利用者のニーズにはまっているのかもしれません。

【削除の前に】爆サイ内で他に自分に関する書き込みがないか調べる方法

単なる悪口だったり,知り合いしか知らない個人情報だったりを書き込まれたさいには「書き込みを削除したい!」と思うのが当然です。私も自分の氏名や住所などの個人情報をもし爆サイに書き込まれてしまったらかなり寝付きが悪くなること間違いなしです。早く消したいと思います。

でもちょっと待ってください。
そんなふざけたことをする奴がたった一度の書き込みで満足していると思いますか?
他にも書き込みをしている可能性は大いにあります。

そこで,爆サイ内で他に書き込みがされていないか調べる方法教えます。
やり方は簡単。
Googleの検索窓で
site:bakusai.com intitle:●●」(←「」内をコピペして使ってね)
と検索してみてください(※●●に検索したいワードを入れる)

 

そうするとこんな感じで検索結果が出てきたと思います。
グラディアトル法律事務所」は爆サイ内ではかなりの無名ということになりますね笑。企業活動としてはもう少し有名になりたい思いもありますが,果たして爆サイで有名になるのはメリットなのか?!笑

「グラディアトル法律事務所」だと参考にならなかったのですが,「ストーカー」で爆サイ内を検索するとこんな感じになります。

 

結構ヒットしましたね。全体で2670件ですか。
これが例えば個人情報とかで3000件近く,ということになると果たして1件1件削除依頼をかけるのも有効なのか?という問題は起こりえます。

どんな書き込みを削除・開示できるのか?!

どんな書き込みが削除・開示できるのかといえば,法律的な用語を使えば「権利侵害性」が強い投稿。例えば,

新宿に住んでる山田太郎は投資詐欺でいろんな被害者からお金を集めて毎晩キャバクラ通いしているらしいぜ。みんな騙されないように山田の住所載っけとく→新宿区新宿1−1−1 ハイツ新宿101

この書き込みでいえば,

①本名を出してしまっている。
②山田があたかも刑法法規に反するような活動を行っていると誤信させる
③住所を載せている
④毎晩キャバクラ通いをしていること

①と③については山田のプライベートな事柄のため,権利侵害性が強いといえます。②については,山田が犯罪者かのような内容がダメ。そうすると,①から③までのそれぞれが権利侵害性が強いといえ,さらにこれが一つの書き込みで全て表現されているのがもうアウト。削除はおろか開示できる可能性も高まります。
※④については,単なる悪口といえ,毎晩キャバクラ通い→金遣いが荒い→お金を持っている,というところまでは推認できるかもしれませんが,そのお金が=詐欺で集めたお金と考えることは論理が飛躍し過ぎています。また,キャバクラ通い=女にだらしないとは推測することもできそうですが,「ヤリチン」や「性病持ち」といった書き込みのように山田の社会的信用を貶めるとまで言うことは難しいでしょう。そういった事情もあって,この投稿では④のみ権利侵害性が弱いことになります。

もっといえば,どこのスレッドに書き込まれたかも重要です。
【NHK】どすこい!夢の大相撲~令和元年 AI場所~」に書き込まれるよりも,
世間を騒がせた詐欺師」に書き込まれた方がより真実性が増すような印象を受けますよね。そういった事情から権利侵害性に関しては,どこのスレッドに書き込まれたかも重要なメルクマールになってきます。

利用規約に明示してある内容の書き込みなら消えやすい!

爆サイには利用規約というものが存在します。この利用規約に反する書き込みは削除・開示の対象となります。
爆サイ.com(利用規約)

第3条【禁止事項】
(1)当サイトにおいて以下の行為を禁止します。
1. bakusai.comドメイン以外のURLの記載
2.各掲示板に指定されたテーマや情報から逸脱した内容の投稿
3.同一内容の多数投稿や無意味な文字の羅列等の行為(マルチスパム投稿)
4.出会いを求める投稿及び援助交際目的の投稿
5.他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
6.本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載(一般に公開されている情報・公人に関してはこの限りではありません)
(略)
15. その他、日本国の法令が禁止する事項
16.上記以外の、管理者が不適切であると判断する行為
(2)略
(3)利用者が、(1)の禁止行為を行い、当サイトがそれにより損害を被った時は、損害賠償請求を行います。

利用規約|爆サイ.com

良く使われるのが5項になります。先程の山田太郎の①本名と③住所は5項の「プライバシーを侵害する行為」に該当する可能性が高いです。
また,「投資詐欺」をしていたというような内容ですと,山田太郎の社会的評価を下げるような内容になり,これまた5項の「名誉権の侵害」にもなりかねません。
こういった禁止行為に該当するかどうかは個々のレスの判断になりますので,一概にこれは違反,これはセーフといった線引きが難しいのが現状です。

自分で削除依頼できるのか?

爆サイでの削除依頼は個人でも法人でも誰でもできます。
一つだけできない例外として,弁護士法に違反する場合です。
弁護士というのは,代理人として当事者間の紛争解決にために交渉することができます。その実効性を確保するために,法律の知識のない人間が当事者を騙してでたらめな解決方法にもっていかないように法律によって弁護士ではない者が交渉をすることは禁じられています。

そのことは爆サイの利用規約にも明記されており,削除依頼ページにおいても確認があります。

 

そして,削除依頼というのは,サイト運営者に対して自己への権利侵害行為の阻止及び投稿者の不法行為の是正という意思表示を行ういわば法律行為となります。法律行為の代理は弁護士しかできないため,弁護士資格を有しない第三者には行うことができない,というのが理由となります。

削除依頼フォームはどこにあるの?

この削除依頼フォームは各スレッドのコメント投稿欄の下にあります。

 

ここから削除依頼をしたいコメント特定して削除依頼をすることになります。
実際の削除依頼のページはこちら。

 

このページの各項目に必要な情報を入力していきます。
ここをしっかりと入力しないとそもそも運営側でスパム認定されかねず,以後あなたからの削除依頼は全てスパムとして扱われて無視されるリスクがありますので,慎重に入力していってください。

削除依頼理由が分からない確実に書き込みを消したい!投稿者を開示したい!といった場合には,グラディアトル法律事務所にお任せください。
問い合わせフォームはこちらから。

自ら削除依頼をするメリットとデメリット

自分で爆サイに対して削除依頼をするやり方は上に明記しました。
では,自分で削除依頼をするさいのメリット・デメリットについてはどうか。
一度削除依頼をするとそれを取り消すこと自体が難しいためこの解説を読んでからご自身で削除依頼を出してみてください。

メリット

なんといっても費用がかからない。
自分でやることのメリットはこの1点に尽きるでしょう。
他にもいちいち弁護士に相談せずとも思い立ったが吉日じゃないですが,消したいと思ったときに無料で消すことができるのは大いにメリットではないでしょうか。

デメリット

まずはなんといっても「削除依頼理由」の書き方が難しいことでしょう。
というのも,爆サイの運営側は日々大量の削除依頼を処理しています。(しかもボランティアで??)
そのためにいろんなサイトで削除依頼の理由の書き方を解説していますが,当事者であることを明記して,受け手がわかりやすいように簡潔に,どの法令に違反するのかを明記して削除依頼をしてください。といった内容がほとんどだと思います。

この方法は間違ってはいないのですが,いかんせん法律の条文すら検索するのが難しいのに,それをどういう風に条文と事実を摘示して書いていくかっていうのは法律の素人には到底無理な話です。

さらなるデメリットとしては,届いてるか不安で何回も送ってしまった場合にスパム認定されることです。スパム認定されると今後の削除依頼などが全て無効化されるリスクがあるので気をつけたほうがいいでしょう。
(スパムに関してはIPアドレスとユーザーエージェント(デバイス情報)で管理している可能性が高いので,削除依頼を出したネットワークと端末以外での削除依頼なら有効かもしれません。)

削除依頼の理由

ここが一番重要になります。冗長すぎてもいけないし,かといって淡白な文章になりすぎて「絶対に削除して欲しいッ!!」という熱い思いが受け手にとって伝わりづらい文章になってもいけない。

ここが弁護士としての腕の見せどころではあるのですが,弁護士が削除依頼の理由を文章化する上で気をつけているポイントを簡単に教えます。

書き込みの中で誹謗中傷されている本人か

全然関係ない第三者として削除依頼を申請してもまず通らないでしょう。運営が削除に応じる義務がないからです。運営側としては誰か特定の人間を誹謗中傷するような内容を「本人から申請があったときに無視してはいけない」のです。
そういった申請があったときにサイト運営者が無視をしてしまうと,逆にサイト運営者側が刑事罰に課されかねないことになってしまいます。
そうはいってもサイト運営者だって暇ではありませんし,意味のない削除依頼に1つ1つ応じている時間も人手も余裕もありません。

そういう制約があるために,当事者からの申請が必須となっているんですね。

利用規約の何条に反しているか

先程も書いたとおり,利用規約に反している書き込みは消える可能性が高いです。
しかし,単に「この投稿を削除してください〜」とだけ削除申請して理由も何も書かず,書き込みの一体どの部分が利用規約に反しているのか?といったことが分かりづらいと,サイト運営者側としては判断に困ってしまいます。

圧倒的に人手が足りないから,多くの削除依頼の処理に関して流れ作業にならざるを得ないと。
なので,その流れ作業の中で削除依頼を処理している担当者の目に留まるように,「この書き込みの特にこの部分が貴社利用規約の●条に反しており,かつ,第三者の目に触れてほしくない秘匿性の高い情報となるためプライバシー権も侵害していることから削除を希望します。」というように,簡潔に分かりやすく書く必要があります。

良く使う条文は第3条の(1)5項でしょう。

5.他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)

6.本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載(一般に公開されている情報・公人に関してはこの限りではありません)

利用規約|爆サイ.com

個人情報が載せられたとか,顔の写真が載せられたといった場合にはほとんど全てが利用規約のこの条文に違反しているとして削除依頼をすることになりますね。

削除依頼から実際に消えるまでの時間

体感としては,3日〜1週間くらいです。そのときに状況にもよりますが,これより早いことは珍しく思います。逆もまた然りです。
1週間経って消えなかった投稿が2週間経って消えていることはほぼないかと。

関連記事:爆サイの削除事例【過去の風俗勤務バレ】

 

弁護士に頼んで消してもらう方法

弁護士に頼むと確実に消してくれるのかといえばそうではありません。削除する手段の選択肢が増えるイメージです。オーソドックスな方法ですと,運営会社に弁護士名義で直接書面を送りつける(←まず間違いなく無視されることはありませんし,個人で行った場合とは担当者の対応が全く違います。),裁判所の仮処分という手続きを使って運営会社を相手どり裁判手続を進める(費用はかかりますが上記の手段よりも削除の可能性は高まります。),上記2つの手段とは全く別ルートから削除手続きを行う,といった方法をとって実際に削除申請を進めていきます。

詳しくは言えませんが,1000件以上も誹謗中傷に関する相談を取り扱ってきた当法律事務所であれば,あなたの期待に応えることが可能です。
無料相談のお問い合わせはこちらから。(※規定による)

単なる書き込みの削除で個人が削除依頼フォームを使って削除依頼をするのなら弁護士が介入する余地は少ないですが,個人ではどうにも書き方が分からない,量が多すぎてどうにもならない,投稿者の発信者情報を開示したい,といった場合には弁護士に依頼することをオススメします。

というのも,書き方が分からない=削除依頼の担当者にいまいち理由が伝わらず結果削除してもらえない。
量が多すぎてどうにもならない=全てを消すよりもまずは大元を断つことが大事。
投稿者の発信者情報を開示したい=裁判手続きを少なくとも2回行う必要があり個人ではもはや手に負えない。

上記のような理由から弁護士に頼むべきケースとそうではないケースを判断してみてください。

【削除・開示】運営会社に書面を送付する方法

どういった手続きになるかというと,爆サイを運営している会社に対して,プロバイダ責任制限法に基づいた専用の書面を用いて,各投稿に対する削除や,IPアドレスタイムスタンプ等の開示を求めることになります。

この書面の送付のさいには,依頼者個人の氏名や住所はマスキング(隠すこと)ができるので,自分の個人情報を爆サイ運営会社にすら知られたくないという方は弁護士に頼まれるのがベターです。

メリットとしては,裁判手続きを行うよりも比較的安く(半値ほど),時間もかからない(大体2週間から1ヶ月ほどで結果が出る)ことです。

デメリットとしては,裁判手続きよりかは削除される可能性が低い点にあります。イメージとしては,
削除依頼フォーム < 運営会社に書面送付 < 裁判手続き
といった具合でしょう。(案件によってほんとにマチマチです。)

【削除・開示】裁判手続きの中で消してもらう方法

具体的にどのような裁判手続きになるかというと,「削除(発信者情報開示)の仮処分」という手続きになります。

裁判というとみなさんは裁判所の法廷で「異議ありッ」「代理人の今の質問は誘導尋問にあたりますッ」といった白熱した法廷バトルを想像されるかもしれません。
そういった裁判もあるにはあるのですが,仮処分というのは相手方よりもむしろ裁判官(事務官)と話し合って手続きを進めていくことの方が多いです。
まずは,東京地裁の民事部に仮処分を申し立てて→裁判官と弁護士との2人で面接をして→最後に相手方含めて3人で話し合う,ような感じです。

手続きの中身はいったん置いといて,仮処分の申立てから削除・開示の決定までが大体1ヶ月半〜3ヶ月です。
この期間がかなり重要になってくるのですが,もしあなたが投稿者の発信者情報を開示したい!と思った場合でも,開示までにはいくつかハードルがあります。
その第1段階がIPアドレスとタイムスタンプを爆サイから開示させて,書き込みから3ヶ月以内に投稿者が使っていたプロバイダ(携帯会社やNTT光などの固定回線)に対して「ログ保存」請求という申請を行わなければなりません。

通常の裁判手続きだと3ヶ月なんてあっという間に過ぎていきますが,ログ保存の関係でそんな悠長なことは言ってられず。。ということで3ヶ月以内で終わる仮処分手続きを選択することになります。
※ログの保存期間が大体3ヶ月〜6ヶ月となるため)

若干話しが長くなってしまいましたが,メリットとしては,削除するかしないかの判断が担当裁判官に委ねられる(サイト運営者の恣意は一切考慮されない)。
デメリットとしては,それなりに費用がかかる。(数十万円)
(※裁判で使った弁護士費用などは投稿者に請求できることがほとんどです。)

発信者情報の開示とは?

そもそも発信者情報の開示とはなにか?
少し前までは馴染みがなかったと思いますが,SNS等で誹謗中傷の嵐が渦巻く中で世間に浸透してきた法律用語かもしれません。

発信者情報開示とは,悪口や事実無根の書き込みをした人間の個人情報をプロバイダ等から開示させることを言います。
例えば,携帯電話を新規で契約する際などに,申込書に名前と住所を書いて免許証を窓口で見せますよね?
そのときに契約書に記載した情報はプロバイダ(携帯会社等)で管理されており,特に酷いと思われる書き込みについて,必要に応じて書き込まれた方に開示されることになります。
契約書に記載した情報が必ずしも真実ではない可能性もあるにはあるのですが,その点については窓口で本人確認を義務付けることで信憑性を高めています。

発信者情報開示の手続きを経て開示された情報を基に初めて書き込んだ相手に対して慰謝料や弁護士費用などの損害賠償を請求できることになります。

固定回線からの書き込みだとどうなる?!

携帯電話などであれば基本的には未成年であっても本人名義で契約していることが多いので問題ないのですが,固定回線の場合には世帯主である父親が契約して家族みんなで同じ回線を使用していることが多いです。

例えば,そのような場合に子どもが固定回線のWi-Fiを使って書き込んだケースでは発信者情報の開示はどうなるのでしょうか。

結論としては,子どもではなく父親の個人情報が開示されることになります。

書き込んでいないはずの父親が加害者になるのはなぜ?

というのも同じ固定回線を使用している場合には,プロバイダから見たときに父親が書き込みをしたのか子どもが書き込みをしたのか判別が極めて難しいです。
そのため,プロバイダとしては父親の契約者情報を開示させる以外に方法がないため,子どもではなく父親の情報が開示される,ということになります。

そうするとどうなるかというと,父親としては当然身に覚えのない弁護士からの内容証明がある日突然自宅に送られてきてしまいます。
そこで初めて父親は子どもがやったことに気付くことになりますよね。

子どもがスマホで何やっているかなんて父親としては知る由もないでしょうが,内容証明が届いたときには時既に遅し。

書き込まれた側としては,未成年には損害賠償の支払能力なんてないでしょうから,むしろ支払能力のありそうな親御さんが出てきて助かった!といったところでしょうか。

爆サイ経由での発信者情報開示の手続きは2段階ある!

爆サイに書き込みをした人間を特定する流れはこうです。

①爆サイの運営会社に対して任意又は仮処分にて発信者情報開示請求を行う
②IPアドレス・タイムスタンプが開示される
③上記②の情報を基にプロバイダを割り出す
④上記③で割り出したプロバイダに対して任意又は訴訟にて発信者情報開示請求を行う
⑤権利侵害が認められたらプロバイダが保有する契約者情報が開示される
⑥開示された契約者に対して損害賠償請求を行う

こうしてみると,爆サイとプロバイダに対して発信者情報開示請求を2回行っていることが分かりますね。
爆サイはそもそも各個人と契約しているわけではなく,あくまで掲示板というプラットフォームを提供しているだけなので,契約者情報などは一切持っていませんし,仮に弁護士から開示をしろと言われても持ってないので開示できません,という回答しかできません。
無い袖は振れないということですね。

爆サイが保有している情報は以外と少ない?!

そうなんです。爆サイが持っているのは「IPアドレス」と「タイムスタンプ」だけなんですね。
まずはその2つを開示してもらって自分でプロバイダを割り出す必要が出てきます。
IPアドレスからプロバイダを割り出す方法はとても簡単で
https://www.aguse.jp
このサイトの検索窓にIPアドレス(192.168.XX.XXXのような文字列)をコピペするだけです。
そうすると,運営会社がどこか割り出すことができます。
Windowsであればコマンドプロンプト,Macであればネットワークユーティリティでも簡単に調べることができます。

プロバイダに対する発信者情報開示請求

次にIPアドレスから割り出したプロバイダに対しては,任意又は裁判にて発信者情報の開示請求を行っていきます。

この2つの違いの中でメリット・デメリットは前述したとおりなので割愛しますが,手続きの流れ自体は異なる点が多いので簡単に解説していきます。

任意開示

プロバイダに発信者情報開示請求を行うと,プロバイダは2週間等の回答期限を付けて書き込んだ人間(=契約者)に対して,書き込まれた方に契約者情報等を開示していいか確認をとることになります。
そこで,書き込んだ人間が開示に同意すれば晴れて契約者情報が開示され,開示に同意しなかった場合には,プロバイダの法務部等が独自に権利侵害性を判断して開示するか否かを決定します。
とはいっても書き込んだ人間が開示に同意しなかった場合に,プロバイダが独自に開示の決定を行うケースはほとんど想定できないでしょう。
(そのような場合にプロバイダが独自に開示をしてしまうと,法律上の義務を果たさなかったということで逆にプロバイダが損害賠償されることになりかねない,といった事情があるからです。)

裁判上の開示

裁判の場合には,書き込まれた側の代理人弁護士とプロバイダの顧問弁護士が,当該書き込みに権利侵害が認められるかどうかの主張を闘わせていくことになります。その手続きの中で先程解説した書き込んだ人間に対しての開示の同意・不同意の確認も行います。

最終的には裁判官が権利侵害が認められるかを判断し,判決を下します。
(※当法律事務所での開示訴訟の勝訴率は非常に高いものとなっております。)

発信者情報開示のかかる期間と弁護士費用

まずは期間から見ていきましょう。
手続きが2段階もあることから年単位でかかることも珍しくありません。

期間

仮処分:3ヶ月以内

任意開示:2週間〜1ヶ月

開示訴訟:3ヶ月〜1年

損害賠償請求訴訟:3ヶ月〜1年

費用

着手金・成功報酬・日当:個別で応相談

 

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
法律用語がお構いなしに登場し面食らった方も多いと思いますが,爆サイでの発信者情報開示に関する手続きを大方説明できたとも思ってます。

もしご自身で削除依頼なりをするようであれば是非とも参考にしてもらいたいですし,弁護士に頼むにしてもこのページを流し読みするだけでも弁護士との面談や依頼したあとでの進捗確認のさいに大いに役立つのではないかと思っている次第です。

「削除したい!」「書き込んだ人間を特定したい!」と思ってから実際に削除・開示されるまでが遠い道のりに思えるかもしれませんが,手続きは着実に進んでいきますし,その時間で書き込まれたことによって生じた悔しかったり悲しかったりといった感情が少しずつ洗い流されていくかもしれません。

お悩み別相談方法

相談内容一覧

よく読まれるキーワード